書籍「原論文から解き明かす生成AI」を 学生に 49 冊プレゼントしました


TL;DR


書籍「原論文から解き明かす生成AI」のプレゼント企画 https://yoheikikuta.github.io/blog/2025-08-23-present_genai_book/ の結果報告のブログエントリです。

最初は一週間程度で応募を募ってプレゼントするつもりでしたが、Amazon ほしい物リストの設定がうまくいってない場合が多かったので、修正を依頼するブログを出し、合計で二週間程度で企画を実施しました。 応募に関する情報は以下の通りです。

  • 応募総数は 75 件で、有効な Amazon ほしい物リストになっていたのは 49 件で、49 件全てをプレゼントしました(応募し直しなどもあるので、ユニークユーザーにすると応募総数はたぶん 60~65 件)。
  • 有効な Amazon ほしい物リストになっていなかった要因は、数が多いものから順に、受取用の住所が設定されていない・ほしい物リストの共同編集リンクになっている・正しい商品が設定されていない(非公式の出品者で不適切な値段になっているなど)、という感じでした。想定よりも多かったので、慣れていない人のために手順を掲示した方がよかったですね。個人情報含めて連絡手段を取得しなかったので個別の修正依頼が不可能でした。
  • 応募者の属性は思った以上に機械学習分野以外の人もいて、純粋数学・経済学・認知科学・哲学・教育学・デザイン支援など、多様なバックグラウンドの人が応募してくれました。

一年以上フルタイムで働いていない自分だけでは全員にプレゼントするのは難しかったですが、@fukkyy さん、@toshi0607 さん、@stu3dio_graph さんが支援してくれたので 49 冊全てをプレゼントすることができました。 まだ配達中で届いていない人もいますが、近日中に届くと思います。

プレゼントした本なのでもちろん好きに読んでもらったらいいのですが、支援者に感謝して楽しんで読んでください。 また、もし面白いと感じたら、周りの人にも薦めてあげてください。

このブログをもって本企画は終了です。 修正の必要に気付かず手に入らなかった人もいるのは残念ではありますが、私としてもずっと対応するのは不可能なので、ご了承ください。

企画をやってみての所感

ここからは企画の所感の述べつつ、もし今後も同様の企画をやる人(将来の自分かもしれない)の参考になる情報を残しておく。

まず、このような企画を実施する際には自分くらいの拡散力がある人がちょうどよいかなと思う。 ウェブ上であまりに存在感がない場合はせっかくの企画もあまり必要な人に届かないだろうし、あまりに存在感がある場合は数が多くなって大変だし悪意ある応募も増えるだろう。 総数が数十冊くらいで、面倒な素性の確認とかもせずに牧歌的にやる、くらいがいい気がする。

対象者は買いたくても買うのが難しいという層に届けたいということで学生にしたが、例えばポスドクの人とかも届けたい層に入り得るだろうし、もう少し広げてもよかったかもしれない。 条件を細かく設定する意義も意味もあまりないので、買いたくても金銭的に簡単ではない人、くらいにしてもよかったかもしれない。 規模があまり大きくなく性善説がある程度機能する状況である、ということは前提として。

最大の失敗は Amazon ほしい物リストの設定の問題でプレゼントできないケースがかなり多かったことだ。 自分はある程度慣れてるので意識せずに使ってしまったが、こういうユースケースではこう使うみたいなのが分かりやすいサービスではないため、応募の際に手順が分かるように以下の情報を提示すべきだった。

  • Amazon ほしい物リストにおける新しいリストの作り方とお届け先住所の設定
  • 該当商品のほしい物リストへの追加方法(Kindle 版は送れないので単行本でなければならないことに注意)
  • ほしい物リストの URL の取得方法

自分の企画はもう終わってしまったが、もし同様の企画をやる場合には、この手順を図示した情報を応募者に共有すれば同じ轍は踏まずに済むだろう。 なお、Amazon ほしい物リスト以外により適している方法があるかも少し調べてみたが、匿名性の担保や色々な手間を考えると、やはり Amazon ほしい物リストを使うのがベストであるとは思う。

改善したかった点はあるものの、なかなか面白い取り組みではあると思う(私も他の人の企画を踏襲して実施したものですが)ので、これでちょっとでも本書を読んでくれる学生が増えればいいな。 将来、「あのとき本書をプレゼントしてもらって読んだ者ですが、面白かったです」という出会いがあることを楽しみにしておこう。