hikifunefm 反省会会場


TL;DR

  • 15 回ほど配信をしたのでここらで hikifune.fm の振り返りをしてみる
  • 配信ドリブンで色々勉強したのでそこそこためになったし、シリーズ物はやってみて結構よかった
  • 二人で収録するメリットはあまり感じられなかったので今後どうするかは考え中

hikifune.fm https://anchor.fm/yoheikikuta という podcast を始めて半年以上経ったので備忘録のために振り返りをしておく。

反省会会場、と言いながらブログなので自分一人が振り返って書くだけなのだが、これはお察しの通りこのスレタイが好きだからつけただけである。

hikifune.fm とは何だったのか?

何だったのか?とか言うともう終わったものという感じもするが、まだ終わってはいない。

コンセプトとか運用に関しては https://yoheikikuta.github.io/blog/2020-10-11-podcast_hikifunefm で書いた。

機械学習に関連する事柄を配信することで自分たちの勉強に役立てようというものである(会社の仕事は諸般の事情により対外的に話しづらいということもあるので、勝手に勉強して勝手に話す場として準備している)。 配信をしているので誰でも聞けるものではあるけど、聞き手にとってためになるとかではなくあくまで自分たちの役に立つという目的がメインで、一定間隔で配信をすることで配信ドリブンでインプットの意識を高めようという感じ。

15 回配信をしてみての stats

20210504 の時点で、総再生回数が 3,572 回で各エピソードの再生回数一覧は以下(正確には第 0 回もあったので 16 エピソードなのだが、第 0 回は単に始めます宣言なので一覧からは除いている)。 一番再生されているのは Vision Transformer の論文解説で、一番再生されてないのは Prompt Tuning の論文解説(再生回数は時間に関して単調増加なので、最近の回が一番再生回数が少ないのはそれはそう)。

内容的にある程度機械学習への理解がないと聞いても全く面白くないと思う Podcast なので、始める前は平均 100 回でも再生されれば結構凄いんじゃないかと考えていたので、思ったより再生回数は多いなと感じている。 正直なところこの手の技術系 Podcast でどれくらい再生されるものなのか全く知見がないし調べてもいないので相場が分かってないが、hikifune.fm の場合はこんなもんだったということで。

何か感想とか物申したいときのために Twitter hashtag #hikifunefm を準備したが、これは発表側以外では @karino2012 氏が感想を書いてくれたのみで他は殆どなかった。 まあ自分も人の Podcast 聞いて感想を Twitter に書いたりしないので、そんなもんなんでしょうね。 有名どころの Podcast だと感想を書いてる人もそこそこいる印象だけど、こっちはなんてたって曳舟だからね。ネームバリューがないよ(自分はもちろん曳舟好きだけどね)。

show notes を GitHub repository https://github.com/yoheikikuta/hikifune.fm で管理していて誰でも issue に要望とか書けるようにしたけど、これは数としてはゼロ。 Twitter hashtag 使われないくらいなんだから、そりゃ issue に何か書く人はいないでしょうな。 この repository は issue を使うというよりは show notes をお手軽に管理したいという理由だったので、その目的は達した。

良かった取り組み

概ね隔週で配信してたけど、間隔としてはこれくらいがちょうどよかった感じがする。 自分は発表者と聞き手を交互にやっていく役なので発表するのは 4 週に 1 回とかになる(実際はもうちょいハイペースだったが)ので、準備が怠くなってグダグダになりすぎるということはなかった。

シリーズ物として DALL•E の理解に向けて というのをやったのは結構よかった。 自分はあまりこういう方向性でやっていきたいというモチベーションがないので、単発で何かを話すだけだとあれこれ話題が飛ぶのであまり蓄積がなくて表面だけなぞって終わりがちだけど、3 回関連する話をすると自分の中でも理解が結構深まる。 きっちりシリーズ物にしなくても、連続した数回はこういう系統の話でまとめる、とかやるとある程度はまとまった知識が得られるのでいいかもと思うなどする。

show notes を割とちゃんと残した点もよかった。 収録した音声はバグってないかは調べるけど最近はちゃんと聞き直したりはほぼしないので、この回はどんな話をしたっけというのを振り返りたい時に便利だったりした。 そして収録前に repository に PR として送っておいて聞き手も見れるようにしておいたので、それを眺めながら聞くのはやりやすい(音声だけだとさっき何て言ってたっけ?とか忘れがちだけどテキストで書いてあるとすぐ確認できるので。Podcast 配信してるくせに身も蓋もない話だが、ちょっと込み入った話を音声だけで理解するというのは難しい)。

イマイチだった取り組み

二人で収録して聞き手を準備する、というのはそんなに効果がなかったなと思う。 こういうのは大体準備ができるのが前日夜か当日収録前なので、聞き手は事前準備なく聞くことがほとんどで、質問がどうしても表面的で浅いものが多かった。まったく準備せずに聞き手として参加して素朴に質問することでリスナー目線で質問ができるかなという試みをしたりもしたが、そもそも自分たちの勉強のためにやってるものなのでやっぱりもうちょっと深い話に立ち入りたいよなというのが個人的な感想(それはそもそも Podcast で配信するような類のものではないのでは?という尤もらしい疑問は置いておいて)。

その他にも細々した点はあるっちゃあるが、まあでも概ね良かったのではないか。 ポジティブシンキングである。

今後の方向性

これを決めあぐねている。

自分がやりたいと言って始めたもので他メンバーにちょっと負担を強いていた面もあったので、やっぱり発表者が自分以外には集まりづらい。 他の人とワイワイやっていくスタイルにしたいなと最初は思ってたけど、自分一人でやっていくスタイルにするか。 この場合は「あれ?なんで Podcast で配信してるんだっけ?ブログとか paper-reading とかでいいのでは?」となりそうな気配はする。

発表内容を予め通達して、その内容に関して自分と同等以上に詳しい人を聞き手として招いて、自分の話に色々突っ込んだり補足を入れてもらうというのは自分の勉強にはよさそうだ。 この場合は聞き手を探すのが大変という未来が容易に想像できるが。

もともと自分たちの勉強になるというモチベーションで始めてある程度は役に立ったけど、そういうのはやっぱり少人数の勉強会で議論するのが一番いいんだよな(なかなか気軽にそれができる情勢になってはくれないのだが)。

目的を変えて自分が興味ある話を紹介して自己満足する場にするか、ある程度やって満足したからもういいかとスパッと止めるか。 どうするかまだ決めてないけど、ちょっと考えてみて近いうちに決めることにしよう。

まとめ

hikifune.fm の反省会をした。 今後どうしていくかはまだ未定。