アメリカ東海岸旅行記
TL;DR
- 9月下旬から10月はじめまでアメリカ東海岸に旅行に行ってきた
- タラハシー → プリンストン → マンハッタンという旅程で知人に会いながら観光
- 東海岸は行ったことなかったので色々観光できて楽しかった
せっかくの無職なので気が向いた時に海外旅行でもしておこうと思って、10日くらいアメリカ東海岸を旅行してきた。
単純に観光をするためだけに一人で旅行するというタイプの人間ではないので、知人がいるところを周りつつ、ということで東海岸になった。 知人というのは主に研究者の人々で、以前イスラエルで研究してた時はイスラエルに遊びに行ったりもした(あれはなかなか刺激的な体験で面白かった)。
今回は、フロリダ州立大学にいる知人を訪ねフロリダ州タラハシーに一週間ほど、その後プリンストン大学にいる知人を訪ねてニュージャージー州プリンストンに一日、最後にブラウン大学にいる知人とニューヨーク大学にいる知人を訪ねてニューヨーク州マンハッタンに三日、という旅程だった。せっかくなので旅行記を残しておこう。
フロリダ州タラハシー
成田 → ダラスフォートワース → タラハシー、というフライトで現地に到着。
知人から魚肉ソーセージを持ってきくれ、と言われていたので持っていく。 調べたら魚は持ち込みが可能だということで、Automated Passport Control (APC) で食べ物持ち込みありにチェックを入れて、税関で日本では popular な fish sausage だと説明したら通してくれた。この辺は人によって違うかも。
知人は一軒家を借りていて、そこの一部屋にベッドをあてがってもらい生活した。 小さい子供がいるので、滞在中は自分はよくその子供と遊んでいた。家では日本語しか使わないという方針らしく日本語だけちょっと会話ができるような段階で、両親以外で意思疎通ができる人が珍しいのか結構懐いてくれた。 意外と子供に人気あるんだよ、俺は。 子供の行動はめちゃくちゃいろんな割り込みが入ったりするので見ていて飽きなかった。
ビーチまでは距離があるので、近くの池に行ってバーベキューをしたり泳いだりして遊んだ。 そんなに期待はしてなかったが、水質がとてもきれいでシュノーケリングしたら魚も結構見れて、なかなかに良かった。 しかしここで知人が頭のおかしい黒人女性に絡まれて大変だった。自分は荷物を見ていたので遠くからなんかトラブってるのか?と眺めていただけだが、どうも車にドアがぶつかったとかなんとかでいちゃもんをつけられたらしい。ロジックが通用するような相手ではなく、結局周りの人が仲介に入ってくれて事なきを得たが、これで銃とか持ってたらヤバイしその可能性もあったわけだし怖いね。
Wakulla River というところにも行った。 ここではガイド付きのボートに乗って散策をして、野生のワニとかマナティを大量に見た。 特にマナティがたくさんいて、マナティってこんないるんか?と思った。水の中にいるので見ててもまあそんなにテンションが上がるわけではないのだが。 これが real Florida だ、とガイドの人は強調していた。
フロリダ州立大学はあの Dirac がケンブリッジ大学のルーカス教授職の後に教鞭を執った大学で、構内には石像や Dirac が使用していた黒板なども残されていてテンションが上がった。 なかなかのビッグネームだと思うのだが、知人曰くあまりその辺は知られていないのではないかとのこと。 素粒子論グループとしては、理論は colider 系の人、BSM 系の人、その中間くらいに知人がいて、実験はもともとは Tevatron D0 実験の人々という感じだった。 大学は州立大学ということでまあお世辞にも洗練されているという感じではないが、フロリダは暑いし個人的にはそんなに悪くはないかなという印象。
ちなみに近くには Dirac の墓があり、ありがたく拝んできた。
タラハシーは田舎で共和党支持者が多い街だ。 日本人どころかアジア系の人も珍しく、なんだこいつらはという目で見られたりもする。 貧困層の住んでいるエリアもごく近くにあったりして、こういうのは生活する上で気をつけなくちゃいけないところが多くて大変だなとは思う。 Walmart と Treasure Joe’s と Whole Foods Market と段階を踏んでスーパーに行ってみると客層が全然違って、そう離れてもいないエリアにこういうのが渾然一体に存在しているという状況は普段の自分の生活からはかけ離れてる。 安い店だと当然サービスも安く、こちらが Thanks と言うと一応 You’re welcome と言ってくれるが、こちらが Th まで発音したら食い気味で言われるみたいな面白さがある。 そういえば、アメリカの良いスーパーは子供向けに無料のお菓子やジュース、お絵かき道具などを配っていて子連れに配慮してるのが印象的だったな。
最後には車で四時間くらいかけて Kennedy Space Center に行ってきた。 いやしかしこいつがデカい!めちゃくちゃデカくて色々見て回ろうと思ったら何日も必要だろうというレベルだった。 20年リースで発着場を借りているという SpaceX 社や、ロケットをそのまま運ぶ馬鹿でかいトラック、様々な展示などがあって楽しめた。自分は昔 Saturn V の模型を持っていたんだよな〜と懐かしがる。 展示だけではなくて、動画を見せられてからアトラクション、というものも多くて思ったよりエンタメだった。質は中の下くらい。 とにかくここでは America is great 的な話が多くて、ケネディ大統領の We choose to go to the moon は耳にタコができるくらい聞かされた(実際イケてるけど)。
最後は二時間くらい車で戻ってジャクソンビル空港付近に泊まり、次の日の朝にプリンストンへ出発。
ニュージャージー州プリンストン
ジャクソンビル → ニューアーク → アムトラックでプリンストン、という移動。 あまり調べずに移動したので、係員っぽい人に聞きながらアムトラックのチケットを買って乗車。座ってたら切符を求められてそこで切符を切る、というスタイルだった。
プリンストンの駅までは知人に迎えにきてもらい、そこからプリンストン大学へ。 この大学、金持ち具合がマジで半端ではない。 構内は実に綺麗に保たれており、いたるところにハイソな感じを演出していて、なんと構内に美術館があって著名な作家の作品がこれでもかと並んでいる。 アンディー・ウォーホルのマリリンモンローの絵とか歌川広重の絵まである。 館内はキッチリとスーツで決めた係員が何人もいて(ちょうど何かイベントをやっていたからかも)、おかげで写真撮って良いかすぐ聞けた。 ぶっちゃけこういう感じはお高くとまってる感が鼻につくので自分としては印象が良くない。
美術館を除いた以外は特に観光っぽいことはせず、コーヒーを飲みながら構内の椅子に座ってずっと喋っていた。 タラハシーに上着を置いてきてしまったので、防寒対策に大学のパーカーを買った。昔西海岸に滞在した時も同じようなことをしたな自分は。 ちなみに研究に関してはやはり特に優秀な人が存分に資金を使って研究ができる環境らしく、かなり快適だとのこと。いいことだね。
夕ご飯は知人宅に招待してくれて生活面がどうとか色々話し、赤ちゃんが小さいので迷惑をかけないようホテルに泊まった。
次の日は朝出発だったが、少し早くピックアップしてくれてプリンストン高等研究所も訪ねた。 休日だったので人がほぼいなかったが、ここが実に素晴らしかった。 整備されながらもゆったりとして緑が多く、散歩をしながら考え事をするのに最適な感じだった。
ニューヨーク州マンハッタン
アムトラックで移動したが、ペンステーションで降りればいいからと説明を聞いてたらニューヨークではなくて間違ってニューアークのペンステーションで降りてしまった。 しかもそのあと Wolfgang’s stakehouse を待ち合わせにしたら複数あって指定されてのと違うところに行ってしまって、知人との合流に結構時間が掛かってしまった。
初日は典型的なスポットを観光したいとリクエストしていて、タイムズスクエア、セントラルパーク、トランプタワー(典型的か?)、ロックフェラーセンターの Top of the Rock などを見て回った。 典型的なところを回れて満足したのだが、マンハッタンのミッドタウンは汚くて臭いところが多くてあまり好きになれなかった。 自分は渋谷が嫌いだが、そういうことです。ただしセントラルパークは公園だったので良かった。 この辺の写真は有名どころが多すぎて面白みに欠けるので、Top of the Rock からの眺めとタイムズスクエアでのエラー画面をば。
マンハッタンではニューヨク大学にいる知人宅でソファーベッドをあてがってもらって過ごしていた。
次の日は南の方ということでウォール街辺りを見て回り、ニューヨーク証券取引所やグラウンド・ゼロなどを訪れた。 南の方は人の数も比較的少なくてミッドタウンよりはだいぶマシだった。
その後にチェルシーマーケットに行ったが、ここは色々なものが売っていて楽しかった。 飲食店もいくつかあって、ここでロブスターを食べなかったことだけが今回の旅行で唯一の心残りである。 あらかた見て回ったらエレベーターがあったので、上に何かあるんかなと思って行こうとしたら係員に止められ、「上は Google をはじめとする teck 企業のオフィスだから行っちゃダメだぜ!」とのことだった。
アメリカ最古のカプチーノの店に行ってカプチーノも飲んだ。味は普通、まあそういうもんだ。
夜はオシャレに Blue note でジャズを聞きに行った。 日本で行かないくせにニューヨークでは行くあたりミーハーであるが、これがなかなかに良かった。 出演者に依るけどバー席なら 15 くらい多めに払えば近くのテーブル席で聴けるしトータルはそっちの方が良さそうだったかな。
最終日は早朝に起きて JFK まで行き、オヘア空港経由で帰国。長時間フライト辛い… JFK までは Uber と Lyft の値段を比べて Lyft を使った。Lyft 使ったの初めてだが、空港までの場合は航空会社を選択することで乗り場を自動的に判別して目的地が設定されて、便利さね。
まとめ
初めてのアメリカ東海岸旅行。 知人を訪ねながらで色々な話をしつつ観光できたので楽しかった。 お相手してくれた人たちどうもありがとうございました。
ちなみにフロリダにいるときはあまり英語が理解できずに困ったが、北上するとだいぶ理解できるようになった。 慣れただけ?地方性?