論文読み会で発表したい人はそんなにいないのでは?という気付き

TL;DR

  • WSDM2018論文読み会 に人が集まらなかった
  • 有意義な会ならちょっと宣伝すれば人が集まると思ってたのは見当違いだった
  • 論文読み会で発表したいと思っている人は割と少ないのでは?

世はまさに機械学習勉強会の時代である。

聞くところによると、機械学習と名のつく勉強会はまたたく間に参加枠が埋まるという。 実際、自分が主催した勉強会も多くの人が参加してくれて定員オーバーという場合がほとんどだった。

今回 ACM International Conference on Web Search and Data Mining (WSDM) の論文読み会を共催することになって、まあ名が知れている学会だし、簡単に人が集まるだろうという目論見だった。

よくある勉強会のパターンと違う部分として、参加者は発表者でなければならない、ということになっている。 理解しようと思うなら発表するのが一番だ(と自分は思ってる)し、特別問題がある条件でもあるまいと思っていた。

結局何人集まったか?

定員20人中9人である。 ほぅ!半分以下ですか!

これが圧倒的現実である。 自分の考えと世間は乖離があるということなんだろうか。 参加者が集まらない理由としては以下のようなものが考えられるのであろう。

  • 読み会の内容に興味を感じない(対象学会が面白くなさそう)
  • 主催者やその時点での発表者に魅力を感じない(その人たちの話を聞く価値がなさそう)
  • 発表義務が嫌だ(発表無しで参加したい)

1つめ、トップ中のトップの学会ではないという意味ではその可能性もあるかもしれない。 ただデータマイニング系は実業務とも関係が比較的深いし、論文も少し眺めれば面白そうなものが結構あることが分かるので、可能性はあるにしろ低いのではと思う。

2つめ、当然これもあり得るだろう。 ただ勉強会を公開して早い段階で、魅力的な発表(としか自分には思えないもの)が確定していたので、これも可能性はかなり低いと考えている。

3つめ、やはりこの可能性が最も高いのだろう。 当該分野に詳しい人なら発表を聞くだけでも役に立つとは思う。 そうでない人は論文読んで発表することが最も有益だと思っているが、だからといって発表するわけではないということなんでしょう。 そもそも十分な人に情報が届いていない、という可能性もあるが、後述のようにそこそこの人にはリーチ出来ているはず。 発表準備は時間も掛かるし、やっぱりその辺がネックなのかなぁ。 あんまり納得いってない部分もあるので、意見がある人はぜひ教えて欲しい。

twitter での宣伝効果

自分のアカウントで宣伝すれば、機械学習とかデータサイエンス系の人々へそこそこリーチできると思っている。 実際、勉強会の参加者を募集するツイートの統計を見ると勉強会のウェブサイトへのリンククリック数は250くらいだった。 母数としてはそんなに悪くない気もするのだが、CVR が低いのでどうしようもない。いやはや。

まとめ

発表義務のある読み会に人が集まらないのは、発表したいという人が少ないからでは?という話。 他人がどんな動機で参加するかはどうでもいいのだが、人が集まると思っていた読み会に集まらなかったので、もう少しニーズの理解が必要だろうと思った次第。

異なる視点としては、担当者がそれぞれ発表をするのみという形式の勉強会にいつまで出るべきかということも考え始めた。 自分にとっては勉強会で発表するのは締切駆動で勉強をするのと対外発表で名前を売るというのが動機だったが、ちょっと薄れてきているかもしれない。 知り合いと定期的にやっている勉強会のようにガッツリ議論がするタイプの方が得るものが大きいと感じるし。

まあ自分は発表自体も好きなので今後もやっていくとは思うが、惰性で続けるんじゃなくて何が自分の理解を深めるのに適しているかは考えていかねばなぁ。




Written on April 8, 2018